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なないろはあとについて

なないろはあとについて

作っている人も 持つ人も 笑顔になれますように

障がい者応援くらぶ なないろはあと代表 吉元ひとみ
プロフィール
1967 年大阪生まれ。奈良県大和郡山市在住。
1996 年、三男がブラダー・ウィリー症候群という障害を持って生まれたのを機に、三男の将来を考えるようになる。
息子が中学のころに支援員として福祉施設で働き始め、福祉施設の利用者の工賃は授産品の売り上げから出ることを知りました。それはちょうど息子の「人並外れた集中力」を活かせることはないかと模索しているときでした。息子の作った羊毛フェルトの作品を見て、この作業を単純化させて丸い球を福祉施設に制作を依頼したら仕事として広がるのではないかと思ったのです。

そして、2012 年に「障がい者応援くらぶ なないろはあと」を立ち上げました。
 
それから、いろいろな福祉施設を回り、福祉施設で作られたフェルトボールを資材として買い取り、作品にして販売を続けています。今では、フェルトボール作り以外に、商品の組み立て、パッケージなどの作業、台紙に使う紙の注文、福祉施設で織られた「さをり織り」の加工や資材としての販売など、福祉施設に依頼する仕事の幅を増やしています。

 

なないろはあとの作品で使われているフェルトボールは、障がいのある方たちが働く施設などで作られたものです。

最初はニードル針でチクチクと制作していたフェルトボールですが、あるご縁で、石鹸水を使って羊毛が固まるという手法を知り、 試作を重ねて硬さの均等な真ん丸のフェルトボールを作る方法を考えました。
そして、なないろはあとの作品で使われているフェルトボールは、1グラムの羊毛で直径2センチ、0.3グラムの羊毛で直径1.5 センチの2通りの基準を作りました。
作る形をわかりやすくしたことで、多数の事業所に伝えることができ、フェルトボールが出来上がるスピードもどんどん上がって いきました。それに伴い、商品の数も種類も増えていきました。

 

商品を引き立てる素材をなるべく福祉施設に依頼しています。

ヘアゴム、お豆のキーホルダー、お花畑のブローチなど、商品に使われる台紙は、なるべく福祉施設の紙すきを使用しています。 また、お地蔵さまの台座に使われている木の板や、モビールに使う木の棒などの木材も福祉施設から取り寄せています。

 

なないろはあとの取り組み

商品制作のしくみ

 

さをり織りとの出会いから、さまざまな作業展開へ

福祉施設で広く普及されている手織りの「さをり織り」。
イベント出店など何百回と重ねてきて、さをりの生地が「素材」として使いたい作家さんが多いことに気づき、そういう方たちに、 さをり織りの生地を紹介し、販売しています。
その際にハギレも多く出るので、なないろはあとではハギレをくるみボタンにしたものをヘアゴムにして販売しています。 また、くるみボタンから生まれた便利アイテム「フレアキャッチバンド」。
とても便利と好評なので、商品展開にしようとしたのですが、さをり生地では追い付かず、暖簾で使用する麻の生地をボタンに してみました。こちらも大変好評をいただき、その甲斐あって、ボタン作り、組み立て、梱包、使用する台紙と、一連の作業を 福祉施設へ外注に出せるようになりました。
そして在庫の確保もしやすくなり、現在はイベントではもちろん、ブティックや観光地のカフェなどで販売しています。 まだまだ販売個所を探していますので、ぜひ、ご紹介して頂ければ嬉しいです。



 

これからのこと

なないろはあとは、これからも、「障がいのある方たちに仕事を作る」ことを目的に、活動を続けていきます。
活動のきっかけになったフェルトボールとの出会いから、多くの作品を作り、商品展開をしてきました。
私は、フェルトボール作りが障がいのある方たちの「作業」の一つとして広がって欲しいと願っています。そのために、フェル トボールの魅力と可能性をお伝えしていきます。
そして、福祉から生まれる資材の魅力をどんどんお伝えできればと思っています。

 

chel corol (チェリコロル)
閑戸 富 fuu KANTO
web「fucca」
楽描き日記  https://ameblo.jp/fuu-rakugaki/

このイラストは、サイト開設を目的にクラウドファンディングに挑戦している時に、絵本作家の閑戸富さんが応援にと息子をモデルに描いてくださいました。
優しいタッチと活動の趣旨のイメージにぴったりのこのイラストをなないろはあとのイメージイラストとして使用しています。




マークに込めた思い この羊のマークは切り絵作家の中村あいさんに作っていただいたものです。並んでいる羊に障がいのある・ないにこだわらず、みんなの思い(ハート)を繋げたいという思いを込めて「なないろはあと」と名付けました。私たちの作る商品には、そんな思いを込めたマークが付いています。